PSY・S「From The Planet With Love」
PSY・S「From The Planet With Love」(1985年/CBSソニー)
PSY・Sには名曲が多数あり悩んだが、1stアルバムからこの曲にした。なお、前身のバンド版やその後に発表された編曲版などがあるのだが、本ブログとしてはこのバージョンが最も紹介すべき価値があると判断した。
冒頭のベルのような音はLFOで細かく刻まれており、BPM以上のスピード感を受ける。リズムとベースはかなりタイトで、タメのあるスネアとわずかに遅れ気味のベースがいい味を出している。全体的に鳴っている音はDX-7か。ラップパートは非常に先鋭的で繰り返し聞きたくなる。またフィルインが凝っており、力の入れようを感じられる一曲。
ハイ・ファイ・セット「Ceramic Smile」
ハイ・ファイ・セット「Ceramic Smile」(1987年/CBSソニー)
作詞:小泉 亮、作曲:山本俊彦、編曲:新川 博
リズム、ベース、ブラス、ギターのカッティング…全ての音にエッジが効いている。リズムがシンプルな部分ではベースとボーカルが動きまわり、一方でパートが減る部分ではキックが連打されるなど、シンプルながらパートの入れ替わりが多用されている。全てのパートがグルーブ感を支えており、何か一つ抜けてもこの心地よさは出せないと思われるところが秀逸。
Especia「No1 Sweeper」
Especia「No1 Sweeper」(2014年/つばさレコーズ)
作詞:mirco、作曲:Schtein&Longer、編曲:Schtein&Longer
Especiaを初めて聞いたときの感想は「Gwinko+少女隊÷2」であった。メロディはアイドル系の歌謡曲に近いが、素晴らしいリミキサーの方々に恵まれ、テクノやファンクを取り入れた音は新鮮であった。1曲選ぶのは悩んだが、エレクトロ・ビートに近い本曲にした。
スネアは軽めであまり目立たない。頻繁に鳴るキックがリズムパートの主役である。このキックがギターのカッティングのような音と絡み合い心地よいグルーブ感を作っている。シンセの合いの手も絶妙なタイミングで曲の終わりまでまではあっという間である。