Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

アイドル系エレクトロ歌謡

仲村知夏「Blacklist」

仲村知夏「Blacklist」(1998年/レーベル追記予定) 作詞:田中俊、作曲:杉山洋介、編曲:追記予定 どちらかというとロック/ポップス色の印象が強いアーティストであるが、本曲のようにしっかりビートが入った作品も少なくない。連打されるキックと、同じ…

磯部恭子「不純?」

磯部恭子「不純?」(1989年/ポニーキャニオン) 作詞:岩室先子、作曲:羽田一郎、編曲:羽田一郎 全体的に歌謡曲風味というか最近の文脈でいうと和ブギーの範疇に含まれると思われるが、本ブログで紹介したのはDX-7Ⅱのベースがキラリと光る名曲であるのが…

Especia「No1 Sweeper」

Especia「No1 Sweeper」(2014年/つばさレコーズ) 作詞:mirco、作曲:Schtein&Longer、編曲:Schtein&Longer Especiaを初めて聞いたときの感想は「Gwinko+少女隊÷2」であった。メロディはアイドル系の歌謡曲に近いが、素晴らしいリミキサーの方々に恵ま…

CoCo「春・ミルキーウェイ」

CoCo「春・ミルキーウェイ」(1990年/PONYCANYON) 作詞:吉澤久美子、作曲:小室哲哉、編曲:西脇辰弥 切なげなシンセ・リフ。限界まで音を削ぎ落としたスネア。リズムなのかシンセなのか判然としないシーケンスフレーズ。これだけでグルーブ感は十分なの…

生福「酸素でルルル」

生福「酸素でルルル」(1988年/CBSソニー) 作詞:生福/深井真里、作曲:生福 3拍目のベースが少し遅れ気味になる絶妙な打ち込みや、サビ部分でスネアが二重っぽく(?)なる部分、更にうまいこと混ざっているギロなど聞き所が多い。ボーカルとの絡みではA…

高見知佳 「怒涛の恋愛」

高見知佳 「怒涛の恋愛」(1985年/日本コロムビア) 作詞:戸川純、作曲:矢野顕子、編曲:戸田誠司 この曲は4つ打ちである上にかなり歌謡曲寄りのメロディで(特にBメロ前半)、更には音色も生っぽく、本来は対象外の作品のはずであった。しかし、マシンガ…

E☆Traps「EIYO!」

E☆Traps「EIYO!」(2007年/ユニバーサルミュージック) 作詞:HINA&E☆TRAPS、作曲:E おそらくサンプリングではなくオリジナルの打ち込と思うのだが、スネアのタメが十分に効いたリズムが印象的。この手の曲はハイハットがクドくなってしまう傾向が強いが、…

森高千里「出たがり」

森高千里「出たがり」(1988年/ワーナー) 作曲:斉藤英夫、編曲:斉藤英夫 昨日の記事でブラスのタイミングのことを考えていた際、この曲のことを思い出した。ブラス(的)なタイミングで入っている音はシンセサイザーで、昨日の曲と比較するとアタックは…

鮎川麻弥「キャンセルの余韻」

鮎川麻弥「キャンセルの余韻」(1987年/キングレコード) 作詞:松本一起作曲:鮎川麻弥 リズムとベースの絡みについ耳がいってしまうが、注意したいのはブラスのサウンドである。ブラスというのは音の立ち上がりが比較的遅く、吹くのを止めると一気に減衰…

今井優子「ダイヤモンドは傷つかない」

今井優子「ダイヤモンドは傷つかない」(1989年/キングレコード) 作詞:亜蘭知子、作曲:羽田一郎、編曲:鳥山雄司 アルバム「殺したいほどTONIGHT」より。「殺したいほど~」のシングルは以前本ブログで紹介したが、こちらの曲も良い。一聴してまず耳に入…

斉藤由貴「In my house」

斉藤由貴「In my house」(1989年/ポニーキャニオン) 作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:崎谷健次郎 ハウスに傾倒していた時期の崎谷健次郎氏の作品で、味のある和製アシッドハウスである。というわけでキックは4つ打ちでエレクトロ・ビートではな…

郷ひろみ「cool」

郷ひろみ「cool」(1985年/Sony) 作詞:大江千里、作曲:大江千里、編曲:大村雅朗 打ち込みのタイミングは比較的抑えめ。というよりオケパートが全般的に地味で、要するに歌を引き立てる仕上がりとなっている。例えば、同じような和音の「Brenda Brayton -…

荻野目洋子「Postcard from paris」

荻野目洋子「Postcard from paris」(1989年/Victor) (作詞:Preston Glass※、作曲:Preston Glass) ※ 日本語の歌詞部分については追記予定 冒頭の浮遊感あふれるサウンドが抜群の分離感。ビートは40秒あたりから入るが、ウェットなベースと適度に引き締…

少女隊「FOREVER (Disco Version)」

少女隊「FOREVER (Disco Version)」(1984年/日本フォノグラム) 作詞:亜伊林、作曲:都倉俊一、編曲:西村昌敏 一応アイドルの括りに入れたものの、本格的なエレクトロ・ビートである。キックはかなりの頻度で打っているが、音色が控え目のため邪魔になら…

中山美穂「人魚姫」

中山美穂「人魚姫」(1988年/キングレコード) 作詞: 康珍化、作曲: CINDY、編曲: ROD ANTOON 1音1音表情を変えるスネアに引き込まれる。拍数を16で数えるならば、曲の始まりから2拍目、6泊目、12拍目、14拍目については高らかに鳴るスネア、4拍目、8拍目、…

Negicco「愛のタワー・オブ・ラヴ」

Negicco「愛のタワー・オブ・ラヴ」(2013年/T-Palette) 作詞、作曲、編曲:西寺郷太 キックがしっかりと主張しているところが80年代のエレクトロとは異なる。ギリギリちょっと手前までコンプレッサーをかけた溜めのある音。スネアは2種類使用しているが、…

生稲晃子「麦わらでダンス」

生稲晃子「麦わらでダンス」(1988年/ポニーキャニオン) 作詞:秋元康、 作曲:後藤次利、編曲:後藤次利 Aメロに8分音符で入っているシーケンスフレーズというかバッキングが秀逸。程よい揺れでタメのあるスネアとの相性が良い。サビではボーカルのリズム…

江戸真樹「右あがりの初恋」

江戸真樹「右あがりの初恋」(1987年/Taurus) 作詞:麻生圭子、作曲:古田喜昭、編曲:戸田誠司 16分音符で鳴るシーケンス音がゆっくりと寄せては返す波のような絶妙なグルーブ感を生んでいる。違いが分かりやすいのは1番が終わった後のほぼリズムのみにな…

中村由真「もしかしたら!」

中村由真「もしかしたら!」(1990年/Vap) 作詞:青木せい子、作曲:野村春稔、編曲:鷲巣詩郎 冒頭から雰囲気を一気に盛り上げるのは裏で鳴るカウベルとリムショットの乱れ打ちである。スネアには特段の工夫はないものの、重めで長いためBPMが遅めの楽曲…

川島なお美「SCOOOP!」

川島なお美「SCOOOP!」(1985年/東芝EMI) 作詞:NAO美作、作曲:山川恵津子、編曲:山川恵津子 冒頭のキックの連打+タイトなスネア+DXベースで完全に持っていかれる。この3つのバランスが良いためグルーブも十分。Aメロ・Bメロが四つ打ちになってしま…

矢野有美「Cupid Girl」

矢野有美「Cupid Girl」(1985年/アルファ) 作詞・作曲:Darren Hatch・Ginko・Tayx、訳詞:真名杏樹、編曲:国本佳宏 My Mineのカバー。原曲はニューウェーブ色が強いのに対し、本曲はキーを低くした上で、タメを作って動くベースが良い味を出しており、…

今井優子「殺したいほどTONIGHT」

今井優子「殺したいほどTONIGHT」(1989年/キングレコード) 作詞:松井五郎、作曲:中崎英也、作曲:鳥山雄司 冒頭からラテンフリースタイルっぽいオケに軽めのスネアが気分を盛り上げる。スネアは4回に1回破裂音が強めの音色になるところもポイントが高い…

森高千里「ザ・ストレス」

森高千里「ザ・ストレス」(1989年/WEA Japan) 作詞:森高千里、作曲:斉藤英夫、編曲:斉藤秀雄 完璧なエレクトロビート。キックとスネアのタイミングが抜群であることに加え、スネア4回ごとに入るクラップや、ビートに合わせて左右に振れるノイズ系のハ…