Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

スネア(タイト)

伊東たけし「COWBELL」

伊東たけし「COWBELL」(1988年/Sony) 元来フュージョン分野の方であるため、展開に無理がなく打ち込みのグルーブ感も非常に自然。ドラムの音はアカイのリズムマシンと思われる。キックは置いてくるようなタイミングで、スネアは力を入れて打っている姿が…

斉藤由貴「In my house」

斉藤由貴「In my house」(1989年/ポニーキャニオン) 作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:崎谷健次郎 ハウスに傾倒していた時期の崎谷健次郎氏の作品で、味のある和製アシッドハウスである。というわけでキックは4つ打ちでエレクトロ・ビートではな…

郷ひろみ「cool」

郷ひろみ「cool」(1985年/Sony) 作詞:大江千里、作曲:大江千里、編曲:大村雅朗 打ち込みのタイミングは比較的抑えめ。というよりオケパートが全般的に地味で、要するに歌を引き立てる仕上がりとなっている。例えば、同じような和音の「Brenda Brayton -…

山本リンダ「狙いうち」

山本リンダ「狙いうち」(1991年/Sony) 作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一、編曲:小田裕一郎 元は1973年リリースの曲だが、1991年発売のリミックス版が抜群の仕上がりとなっている。なお、この曲が収録されているのは「LINDA」というミニアルバムで、同年に発…

少女隊「FOREVER (Disco Version)」

少女隊「FOREVER (Disco Version)」(1984年/日本フォノグラム) 作詞:亜伊林、作曲:都倉俊一、編曲:西村昌敏 一応アイドルの括りに入れたものの、本格的なエレクトロ・ビートである。キックはかなりの頻度で打っているが、音色が控え目のため邪魔になら…

TPO「HOSHIMARU音頭」

TPO「HOSHIMARU音頭」(1984年/CBSソニー) 作詞:阿久悠、作曲:安西史孝、編曲:TPO 切れのあるスネア、タイトなビート、それに流れるようなメロディがとにかく気持ちいい。オープニング・間奏とBメロに入っている電子ドラムも特徴的。グルーブ感はスネア…

恋せよおとめ「Susan」

恋せよおとめ「Susan」(1980年/エピック・ソニー) 作詞:細野晴臣、作曲:細野晴臣、編曲:高橋幸宏 キックはプレーンな音色。だがこういう音を出そうと思うと意外と難しい。スネアは若干エレクトロニックな音色で、リリース部分に微妙なコーラス(フラン…

Takumi「Myron」

Takumi「Myron」(1983年/ポリドール) 作詞、作曲、編曲:Takumi メロディ、サウンド、リズムの全てが20年ほど未来をいっている。2000年ころならエレクトロクラッシュの流れで評価する余地があるし、近年のEDMのような音色を使用している部分があることに…

C-C-B「ないものねだりのi want you(ゼイ肉Mix)」

C-C-B「ないものねだりのi want you(ゼイ肉Mix)」(1986年) 作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:大谷和夫、C-C-B 正確なキックにタメのあるスネア。それぞれの泊の頭に入るリムショットが特徴的。音の数が少ないためDJ用途でロングミックスする際にはか…

Motocompo「Listen」

Motocompo「Listen」(2000年/ポリスター) 作詞、作曲、編曲:Dr.Usui 2000年前後特有の刺さるように硬いサウンドのリズムパートが心地よい。グルーブ感は主にシーケンスフレーズの抑揚とハイハットの休符で出している。曲自体はシンプルな構成だが、細か…

EXPO「電影少年 -VIDEO BOY-」

EXPO「電影少年 -VIDEO BOY-」(2013年/桃源響RECORDS) 作詞:Mr.麿/TURBO、作曲:DATA、編曲:不明 ボーカルとストリングスに注意して聞くと耽美でゆったりした雰囲気に思えるが、16分音符で入るシーケンスフレーズとスネアが非常にリズミカルで、踊れる…

玉置浩二「なんだ!!」

玉置浩二「なんだ!!」(1987年/Kitty) 作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二、編曲:玉置浩二 曲の入りこそ4つ打ちかつ若干ラテン系な雰囲気だが、各小節にスネアが入ると突然エレクトロ感が増すのが不思議である。この理由はおそらく、3拍目でキックが続けて…

風見しんご「涙のtake a chance」

風見しんご「涙のtake a chance」(1984年/フォーライフ) 作詞:荒木とよひさ、作曲:福島邦子、編曲:小泉まさみ 冒頭から本格的なエレクトロビート、ボコーダーサウンドが入るあたりでリスナーの気分は最高潮!である。Aメロ、Bメロはそのまま英語で歌え…

OPCELL「悲しみはオネスティー」

OPCELL「悲しみはオネスティー」(1995年/ビクター) 作詞:KEN蘭宮、作曲:KEN蘭宮、編曲:本田恭之 90年代の作品ということもあり、リズムパートの手数が多い。おそらくAKAIのリズムマシンでは?と思われるが詳細は不明。シンセでグルーブ感を作るのが非…

江戸真樹「右あがりの初恋」

江戸真樹「右あがりの初恋」(1987年/Taurus) 作詞:麻生圭子、作曲:古田喜昭、編曲:戸田誠司 16分音符で鳴るシーケンス音がゆっくりと寄せては返す波のような絶妙なグルーブ感を生んでいる。違いが分かりやすいのは1番が終わった後のほぼリズムのみにな…

東京放送児童合唱団「さわやか3組」

東京放送児童合唱団「さわやか3組」(1987年/SOLID※) 作詞:関和男、作曲:成沢忠(成澤功章)、編曲:成沢忠(成澤功章) ※CD「あの日の教室~さわやか3組 NHK子ども番組テーマ集」の記載に拠った 圧倒的なファンク感。ボーカルの音域がかなり高く、リズム…

Ryo Kawasaki & Satellites「Electric World」

Ryo Kawasaki & Satellites「Electric World」(1986年/Satellites) 作詞:Ilana Iguana、作曲:川崎燎、編曲:川崎燎 80年代中頃、どういうわけかジャズミュージシャンが一斉にエレクトロビートに傾倒した時期があった。これもそんな中で生まれた楽曲。一…

Sandii & the Sunsetz「The Act Of Love」

Sandii & the Sunsetz「The Act Of Love」(1986年/東芝EMI) 作詞:Sandii, Stephen Duffy、作曲:Haruomi Hosono、編曲:Alvin Clark くっきりしたリズムが心地よい。16分で鳴るキックとハットは1小節の中で後になるほど次第にズレてゆき、丁度いいタイミ…

Susan「恋せよおとめ」

Susan「恋せよおとめ」(1981年/Epic Sony) 作詞:細野晴臣、作曲:細野晴臣、編曲:高橋幸宏 1981年発売。エレクトロ・ファンク以前の作品である。ジャンルのタグについては悩んだが、恐らくファンクっぽい気持ちで作ったのだろうなと勝手に判断した。リ…

加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ・オープニングテーマ

加トちゃんケンちゃん ごきげんテレビ・オープニングテーマ(1986年/TUTINOK) 作詞;後藤次利、編曲:後藤次利(インスト曲) アマゾンで購入できる版はすべての音が極めて普通。リズムを含めてプリセット音をほぼそのまま使っているものと思われる。打ち…

濱田マリ「涼しい私」

濱田マリ「涼しい私」(1997年/ポリスター) 作詞・作曲:山口美和子、編曲:杉山勇司・山口美和子 エレクトロビートというものは全く進歩しないところが個性であり、また存在意義でもある(wikipediaにも「基本的なスタイルは1980年代初期のそれと変わって…

吉川晃司「心の闇(ハローダークネス)」

吉川晃司「心の闇(ハローダークネス)」(1985年/SMS) 作詞:安藤秀樹、作曲:原田真二、編曲:後藤次利 ハネているというよりは、そっと置いてくるように鳴るという表現が合うようなスネア。ハイハットのタイミングで入っているメカのような音がグルーブ…

川島なお美「SCOOOP!」

川島なお美「SCOOOP!」(1985年/東芝EMI) 作詞:NAO美作、作曲:山川恵津子、編曲:山川恵津子 冒頭のキックの連打+タイトなスネア+DXベースで完全に持っていかれる。この3つのバランスが良いためグルーブも十分。Aメロ・Bメロが四つ打ちになってしま…

八神純子「COMMUNICATION」

八神純子「COMMUNICATION」(1985年/MOON) 作詞:J.J.Stanley、作曲:J.J.Stanley、編曲:鷺巣詩郎 キックとスネアは比較的一般的な音色。ハイハットはタイミングが独特。冒頭から入るシンセのリフは恐らく手で演奏しないとこうならないと思うのだがタイミ…

PSYCHO HYSTERICS「SMILE」

PSYCHO HYSTERICS「SMILE」(1989年/テイチクエンタテインメント) 作詞・作曲・編曲:PSYCHO HYSTERICS ハネたスネアとハットはエレクトロよりニュー・ジャック・スウィングに近い。恐らくYAMAHAのリズムマシンで作っているものと思われるが、このスネアと…

Digital Concept「Funky Dr.」

Digital Concept「Funky Dr.」(1981年/日本コロムビア) 作詞:さがらよしあき、作曲:石田かつのり、編曲:石田かつのり アラレちゃんDICSOのB面収録曲。81年の作品でエレクトロ・ファンクの時代とは若干外れる上、4つ打ちなのだがエレクトロ感があるため…

MELON「SERIOUS JAPANESE」

MELON「SERIOUS JAPANESE」(1985年/SONY) 作詞:中西俊夫・佐藤千賀子、作曲:MELON、編曲:MELON タメのあるスネアと流れるようなギターがグルーブの核。ブレイクでは、オーケストラヒットと「Pryda Snare」っぽい音のキレがよく心地よい。ネット上で発…

Apogee & Perigee「真空キッス」

Apogee & Perigee「真空キッス」(1984年/アルファ) 作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:細野晴臣 冒頭部はスネアの位置でクラップが鳴る。このクラップのタメ&ディケイがビートとぴったりで心地よい。2コーラス目からは僅か1音スネアが入るだけなの…

鉄腕ミラクルベイビーズ「TALK SHOW」

鉄腕ミラクルベイビーズ「TALK SHOW」(1987年/フォーライフ) 作詞:尾関昌也、作曲:尾関昌也、編曲:加藤みちあき ベーシックなキックに加え、比較的タイトなスネアが長/短の順に鳴る。ここに音階のはっきりしないベース音が絡む。これだけで抜群のグル…

谷村有美「シンデレラの勇気」

谷村有美「シンデレラの勇気」(1990年/CBS SONY) 作詞:谷村有美、作曲:西脇辰弥、編曲:西脇辰弥 タイトなスネアに軽妙なメロディーがマッチしている。32分音符で入るBeep音が非常に個性的で、空間の隙間を埋める働きだけでなくグルーブ感を支える役割…