Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

森高千里「出たがり」

森高千里「出たがり」(1988年/ワーナー) 作曲:斉藤英夫、編曲:斉藤英夫 昨日の記事でブラスのタイミングのことを考えていた際、この曲のことを思い出した。ブラス(的)なタイミングで入っている音はシンセサイザーで、昨日の曲と比較するとアタックは…

鮎川麻弥「キャンセルの余韻」

鮎川麻弥「キャンセルの余韻」(1987年/キングレコード) 作詞:松本一起作曲:鮎川麻弥 リズムとベースの絡みについ耳がいってしまうが、注意したいのはブラスのサウンドである。ブラスというのは音の立ち上がりが比較的遅く、吹くのを止めると一気に減衰…

Date Of Birth「思い出の瞳」

Date Of Birth「思い出の瞳」(1986年/キティレコード) 作詞:NORICO、作曲:重藤功、編曲:DATE OF BIRTH ゆったりとした曲調で、タメが効いたスネアが心地よい。更にスネアはサビとそれ以外で音色が異なっている上、音の長さも少しずつ変えており凝った…

TMN「Rhythm Red Beat Black (Version2.0)」

TMN「Rhythm Red Beat Black 【Version2.0】」(1991年/EpicSony) 作詞:パトリシア・ウィン、作曲:小室哲哉、編曲:小室哲哉 4つ打ちではあるのだが、スネアの打ち方が凝っている上に前奏が長いためラップ系のエレクトロ・ビートとロングミックスすると…

小西麻衣子「Mr.Juggler」

小西麻衣子「Mr.Juggler」(1988年/Victor) 作詞:小西麻衣子、作曲:小西麻衣子、編曲:武部聡志 ここ1年ほど定価の10倍~20倍の値段で取引されているレコード。確かに今の時代に合ったブギー感で、若干ラテン調のリズムにビリビリしたシンセはまるでAnge…

今井優子「ダイヤモンドは傷つかない」

今井優子「ダイヤモンドは傷つかない」(1989年/キングレコード) 作詞:亜蘭知子、作曲:羽田一郎、編曲:鳥山雄司 アルバム「殺したいほどTONIGHT」より。「殺したいほど~」のシングルは以前本ブログで紹介したが、こちらの曲も良い。一聴してまず耳に入…

Iceman「Space Dreamer」

Iceman「Space Dreamer」(1999年/アンティノスレコード) 作詞:伊藤賢一、作曲:浅倉大介、編曲:浅倉大介 浅倉大介プロデュースのIcemanによるアルバム「GATE II」より。ポップスの中にエレクトロ・ビートをうまいこと取り込んでおりセンスが光る。ハイ…

矢萩渉「冒険者」

矢萩渉「冒険者」(1990年/キティレコーズ) 作詞:村上明彦、作曲:矢萩渉、編曲:矢萩渉 安全地帯のギタリスト、矢萩渉氏による作品。ギタリストの作品だけあり、Bメロ?においてギターのカッティングでリズムパートを支える様子や、サビ部分でディストー…

如月小春「NEO-PLANT」

如月小春「NEO-PLANT」(1986年/キングレコード) 作詞:如月小春、作曲:坂本龍一、編曲:坂本龍一 ノイズ混じりのリズム、倍速ラップ、シンセが奏でるサウンド、そして曲の展開の全てにおいてエッジが効いており、今聞いても先端味を感じる。ハイハットは…

相原勇「約束するよ」

相原勇「約束するよ」(1991年/Victor) 作詞:相原勇、作曲:Back Skippers、編曲:Back Skippers NHKアニメ「おばけのホーリー」の主題歌。bpmは119ほどだがよく動くベースと乾いたスネアでグルーブ感は十分。特にスネアはタメのタイミングがボーカルとぴ…

Testpattern「Ryugu」

Testpattern「Ryugu」(1983年/Yen) 昨日に引き続きTestpatternの曲。私が知る限りでは「Yen Manifold Vol. 1」というコンピレーションアルバムに収録されている。 デトロイト・テクノのようなふわふわしたパッド音が特徴的で、グルーブ感は16分で鳴るシー…

Testpattern「Beach Girl」

Testpattern「Beach Girl」(1982年/アルファ) 作詞:比留間雅夫、作曲:比留間雅夫、市村文夫 細野晴臣氏によるプロデュース。BPMは135ほどとかなり早いのだが、音作りが非常に優しいためまるでラウンジミュージックのようにゆったりと聴ける。キックとス…

佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」

佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」(1987年/アルファ) 作詞:シンディ山本、作曲:佐藤博、編曲:佐藤博 プロデュースとリミックスは角松敏生氏。元は1984年発売のアルバム「Sailing Blaster」に収録されていたが、数年後にリミック…

MOONRIDERS「犬にインタビュー」

MOONRIDERS「犬にインタビュー」(1985年/ポニーキャニオン) 作詞:サエキけんぞう、白井良明、作曲:白井良明、編曲:白井良明 ムーンライダーズのアルバム「ANIMAL INDEX」より。比較的生音が中心だが、その中でも裏拍に入るビットを落としたクラップ調…

NOKKO「7 Ways to Love」

NOKKO「7 Ways to Love」(1993年/Sony) 作詞:Peter Wiggs/Bob Stanley/NOKKO(日本語詞) 作曲:Peter Wiggs/Bob Stanley 編曲:St Etienne アルバム「THE BEST OF NOKKO」より。元ネタはCola Boy の「7 Ways To Love」で、1991年ころの作品。4つ打ちで…

「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編)

「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編) 作詞:溝口俊哉、遠崎真一、作曲:佐藤竹善、編曲:佐藤竹善 前半はタイトなスネア、後半から徐々に重めの長いスネアが顔を出してくる。いずれにせよスネアがグルーブ感の中心。女性ボーカルは早逝したCan…

千葉繁「Dr.ベルのテーマ」

千葉繁「Dr.ベルのテーマ」(1984年/キャニオン・レコード) 作詞:森雪之丞、作曲:馬飼野康二、編曲:馬飼野康二 昨日はワッPズを紹介したので、本日は同じく千葉繁氏が歌っているこちらの曲を選んだ。 冒頭のアナログシンセのベース音にはキックを重ね…

ワッPズ「セント・ジュエルを探せ!」

ワッPズ「セント・ジュエルを探せ!」(1989年/日本コロムビア) 作詞:森由里子、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:山本健司 アニメ・新ビックリマンの主題歌。ビックリマンの主題歌としてすぐ思い浮かぶのはスーパーウォーズであるが、本ブログ的にはこの「…

Satellite Young「Modern Romance」

Satellite Young「Modern Romance」(2017年/Satellite Young) 作詞:草野絵美、作曲:草野絵美、ベルメゾン関根、森田悠介、編曲:ベルメゾン関根 Aメロから入るスネアは、タメがあり重く長い上に弾けるような音色で、80年代っぽさを出すのに成功している…

KEDGE「Chime」

KEDGE「Chime」(1988年/NECアベニュー) 詞:杉本直子、作曲:冨田恵一、編曲:冨田恵一 現在では「冨田ラボ」として有名な冨田恵一氏のデビュー作。不思議な曲で何故グルーブ感があるのかうまく説明できないのだが、おそらくスネアというよりは小気味よく…

NICEGUY人「Hanabi Electro」

NICEGUY人「Hanabi Electro」(2004年/ビクター) 作詞、作曲、編曲:NICEGUY人 アニメ版こち亀のエンディングテーマだった「Hai Irasshai」のグループと言えば記憶にある方もおられるだろう。この「Hai Irasshai」はシングル盤に「Miami Bass Mix」が収録…

伊東たけし「Famous」

伊東たけし「Famous」(1988年/Sony) 昨日に引き続き、伊東たけし氏のアルバム「T.K」から。このアルバムはどうやら本来のファン層であるフュージョン界隈ではそれほど評判が良くないようなのだが「非4つ打ちのエレクトロ・ミュージックファン」には聞き所…

伊東たけし「COWBELL」

伊東たけし「COWBELL」(1988年/Sony) 元来フュージョン分野の方であるため、展開に無理がなく打ち込みのグルーブ感も非常に自然。ドラムの音はアカイのリズムマシンと思われる。キックは置いてくるようなタイミングで、スネアは力を入れて打っている姿が…

和田加奈子「PARTY TOWN~WHAT CAN I DO FOR YOU~」

和田加奈子「PARTY TOWN~WHAT CAN I DO FOR YOU~」(1987年/東芝EMI) 作詞:和田加奈子、作曲: Scott Cutler, Jeff Hull, Bunny Hull、編曲:鳥山雄司 イントロのスネアのタメでぐっと引き込まれ、エンソニック系のリフが入った瞬間に名曲オーラをぐっ…

斉藤由貴「In my house」

斉藤由貴「In my house」(1989年/ポニーキャニオン) 作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:崎谷健次郎 ハウスに傾倒していた時期の崎谷健次郎氏の作品で、味のある和製アシッドハウスである。というわけでキックは4つ打ちでエレクトロ・ビートではな…

郷ひろみ「cool」

郷ひろみ「cool」(1985年/Sony) 作詞:大江千里、作曲:大江千里、編曲:大村雅朗 打ち込みのタイミングは比較的抑えめ。というよりオケパートが全般的に地味で、要するに歌を引き立てる仕上がりとなっている。例えば、同じような和音の「Brenda Brayton -…

山本リンダ「狙いうち」

山本リンダ「狙いうち」(1991年/Sony) 作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一、編曲:小田裕一郎 元は1973年リリースの曲だが、1991年発売のリミックス版が抜群の仕上がりとなっている。なお、この曲が収録されているのは「LINDA」というミニアルバムで、同年に発…

荻野目洋子「Postcard from paris」

荻野目洋子「Postcard from paris」(1989年/Victor) (作詞:Preston Glass※、作曲:Preston Glass) ※ 日本語の歌詞部分については追記予定 冒頭の浮遊感あふれるサウンドが抜群の分離感。ビートは40秒あたりから入るが、ウェットなベースと適度に引き締…

吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ(ほ~ら言わんこっちゃねぇREMIX)」

吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ(ほ~ら言わんこっちゃねぇREMIX)」(1985年) Remix : THE HARDCORE BOYS 原曲は2拍目、4拍目が大きく遅れている。「よっこいしょ」と言わんばかりのタイミングである。無論これがグルーブ感の根幹を成す。必然的に発声のタイミ…

少女隊「FOREVER (Disco Version)」

少女隊「FOREVER (Disco Version)」(1984年/日本フォノグラム) 作詞:亜伊林、作曲:都倉俊一、編曲:西村昌敏 一応アイドルの括りに入れたものの、本格的なエレクトロ・ビートである。キックはかなりの頻度で打っているが、音色が控え目のため邪魔になら…