昨日に引き続き、伊東たけし氏のアルバム「T.K」から。このアルバムはどうやら本来のファン層であるフュージョン界隈ではそれほど評判が良くないようなのだが「非4つ打ちのエレクトロ・ミュージックファン」には聞き所満載である。
さて、今回紹介した曲のプログラミングはPhilippe Saisse。アルバム1曲目の「カウベル」で感じる強くつんのめるような打ち込みとは異なり非常に上品な処理をしている。特にふわっとしたスネアはとてもユニークで、是非「カウベル」と比較して堪能したいところである。
サビ的な部分(ボーカルが入る部分)から曲の雰囲気ががらっと変わるが、これは16分で鳴るパーカッションが強力にグルーブ感を支えていることによる。音自体は地味であるのにスネアとボーカルに作用し、曲を盛り上げる着火剤となっているところが興味深い。
なお、適切なタグがなく「エレクトロ歌謡」タグに入れたのは昨日と同様。