矢萩渉「冒険者」
矢萩渉「冒険者」(1990年/キティレコーズ)
作詞:村上明彦、作曲:矢萩渉、編曲:矢萩渉
安全地帯のギタリスト、矢萩渉氏による作品。ギタリストの作品だけあり、Bメロ?においてギターのカッティングでリズムパートを支える様子や、サビ部分でディストーションの効いたギターとスネアの絡みでグルーブ感を高めてゆく部分は非常に聴きごたえがある。というより、普段ギターが入っていない曲ばかり聞いている身には新鮮にすら感じる。
4分過ぎからのアウトロが秀逸で、勢いの良いスネアにギターのカッティングとコンガ風のサウンドが華を添える。このギターの大雑把に言うと2拍目と4拍目を極端にズラしているのだが、全体として破綻せずむしろ流れるように聞こえるところに凄みがある。なお曲全体はなんとなく平沢進っぽさがあるが、同氏とは無関係である。