Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

はじめに。

本ブログでは、主に日本のエレクトロミュージックを紹介するつもりである。

ここでいう「エレクトロ」とは、80年代初期~中期に流行した「エレクトロ・ファンク」や「エレクトロ・ブギー」を指す。2000年代に登場した「エレクトロ・クラッシュ」・「エレクトロ・ハウス」や、EDMのサブジャンルとしての「エレクトロ」は原則として含まない。とはいえ、厳密に定義すると挙げる曲がほぼ皆無となるため、リズムにエレクトロビートを使用した曲や、ファンクを意識して作った曲など、要するに「エレクトロ感のあるJ-POP」を紹介する予定である。ちなみに、典型的なエレクトロビートというのはこのようなものである(FAST LANE - YOUNG LADIES)。

個人的な備忘録も兼ねているためコメントは短めに行う。現時点のストックは100曲ほど。

1980年代に生まれたエレクトロは、その後「ラテンフリースタイル」や「マイアミベース」などいくつかの派生ジャンルを生んだものの現在ではほぼ消滅したと言われる。しかし、Madonnaの「Music」や、 Taylor Swiftの「New Romantics」のように、エレクトロビートはポップスの中で今も生き続けている。

 

【01.11.30:追記】「グルーブ」とは

 

グルーブとは、音の差によって生じた定期的なゆらぎをいう。グルーブという言葉は多義的であり、個々人によりその意味するところが異なるものであるが、少なくとも本ブログではこのような意味で用いる(なお、ネット上を検索したが本日の段階で明確な定義は見当たらなかった)。

 

要素の一つは「差」である。タイミングのほか、音量、パンニング(定位)、デュレーション(長さ)、音自体の変化(フィルターの開け締め)などによってこれを表すことができる(ここに「音の高低」を入れるか否かは現時点で答えが定まっていない)。

これまでのグルーブに関する研究では、主にタイミングと音量に焦点を絞っていたように思われるが(一例として、渡辺哲郎=近山隆・ドラム演奏のグルーヴ感の解析(2006年))、パンニングやデュレーション等もグルーブの構成要素であることは強調しておきたい。

もう一つの要素は「定期」性である。こちらについては大部となるため稿を改めて論ずる。

 

 このグルーブにある一定の要素が加わったとき、心地よい「グルーブ感」を生むのである。