Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

ORESAMA「銀河」

ORESAMA「銀河」(2018年/ランティス

作詞:ぽん、 作曲:小島英也

 

重めのキックとは対象的な、まるで空き缶を叩いたようなスネアが意外にも楽曲にマッチする。スネアと合わせて鳴っている指をスナップしたような音は、長→短の順で打ち込んであり、リズムに奥行きとグルーブ感を与えている。シンセのコード音が縦横無尽に鳴り始める2分40秒以降からが秀逸。

 

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E☆Traps「EIYO!」

E☆Traps「EIYO!」(2007年/ユニバーサルミュージック

作詞:HINA&E☆TRAPS、作曲:E

 

おそらくサンプリングではなくオリジナルの打ち込と思うのだが、スネアのタメが十分に効いたリズムが印象的。この手の曲はハイハットがクドくなってしまう傾向が強いが、鳴る回数が少な目でグルーブ感へ効果的に華を添えている。BPMは113程度で一般的にはヒップホップの部類に入るところ、125程度まで上げると思いの外気持ちよく聞けるのが意外。

 

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森高千里「出たがり」

森高千里「出たがり」(1988年/ワーナー)

作曲:斉藤英夫、編曲:斉藤英夫

 

昨日の記事でブラスのタイミングのことを考えていた際、この曲のことを思い出した。ブラス(的)なタイミングで入っている音はシンセサイザーで、昨日の曲と比較するとアタックは比較的鋭い。グルーブ感の肝になっているのは3拍目~のピッチベンドで、ダンサンブルなリズムパートと良く合っている。サビ部分でスネアとクラップが同時に鳴るところもGOOD。

 

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鮎川麻弥「キャンセルの余韻」

鮎川麻弥「キャンセルの余韻」(1987年/キングレコード

作詞:松本一起作曲:鮎川麻弥

 

リズムとベースの絡みについ耳がいってしまうが、注意したいのはブラスのサウンドである。ブラスというのは音の立ち上がりが比較的遅く、吹くのを止めると一気に減衰する。この立ち上あがり~減衰までの「間」がグルーブ感を作る上で非常に重要となってくる。本曲は、スパッと気持ちいスネアにかぶせ、やや遅れるように入ってくるブラス音が心地よい。また、この方の曲全般にいえることだが切れ味の良いボーカルのタイミングも素晴らしい。

 

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Date Of Birth「思い出の瞳」

Date Of Birth「思い出の瞳」(1986年/キティレコード)

作詞:NORICO、作曲:重藤功、編曲:DATE OF BIRTH

 

ゆったりとした曲調で、タメが効いたスネアが心地よい。更にスネアはサビとそれ以外で音色が異なっている上、音の長さも少しずつ変えており凝った打ち込みになっている。全体的に締まっているのはオーケストラヒットが良いスパイスになっているからか。抑揚のついたボーカルとパッド音がグルーブ感の大きな波を作っている。

 

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TMN「Rhythm Red Beat Black (Version2.0)」

TMN「Rhythm Red Beat Black 【Version2.0】」(1991年/EpicSony)

作詞:パトリシア・ウィン、作曲:小室哲哉、編曲:小室哲哉

 

4つ打ちではあるのだが、スネアの打ち方が凝っている上に前奏が長いためラップ系のエレクトロ・ビートとロングミックスすると実によくハマる。キックがハネているように聞こえるのは、タイミングとベロシティが絶妙に調整されているからか。BPMは110もないのだが、16分で細かい音が数多く入っているためにかなりのスピード感がある。

正直なところシングル盤の両A面(?)だった電気グルーヴによるVersion 300000000000を紹介した方が本ブログに合っていたかもしれない。

 

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小西麻衣子「Mr.Juggler」

小西麻衣子「Mr.Juggler」(1988年/Victor)

作詞:小西麻衣子、作曲:小西麻衣子、編曲:武部聡志

 

ここ1年ほど定価の10倍~20倍の値段で取引されているレコード。確かに今の時代に合ったブギー感で、若干ラテン調のリズムにビリビリしたシンセはまるでAngela BofillのCan't Slow Downのよう。スネアはスパッと切れ味がよいサウンドで、絶妙のタメ感。トラックは少な目で、それぞれの音がしっかりと主張しており大音量で映える一曲。

 

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