ORESAMA「銀河」
作詞:ぽん、 作曲:小島英也
重めのキックとは対象的な、まるで空き缶を叩いたようなスネアが意外にも楽曲にマッチする。スネアと合わせて鳴っている指をスナップしたような音は、長→短の順で打ち込んであり、リズムに奥行きとグルーブ感を与えている。シンセのコード音が縦横無尽に鳴り始める2分40秒以降からが秀逸。
E☆Traps「EIYO!」
E☆Traps「EIYO!」(2007年/ユニバーサルミュージック)
作詞:HINA&E☆TRAPS、作曲:E
おそらくサンプリングではなくオリジナルの打ち込と思うのだが、スネアのタメが十分に効いたリズムが印象的。この手の曲はハイハットがクドくなってしまう傾向が強いが、鳴る回数が少な目でグルーブ感へ効果的に華を添えている。BPMは113程度で一般的にはヒップホップの部類に入るところ、125程度まで上げると思いの外気持ちよく聞けるのが意外。
森高千里「出たがり」
鮎川麻弥「キャンセルの余韻」
Date Of Birth「思い出の瞳」
Date Of Birth「思い出の瞳」(1986年/キティレコード)
作詞:NORICO、作曲:重藤功、編曲:DATE OF BIRTH
ゆったりとした曲調で、タメが効いたスネアが心地よい。更にスネアはサビとそれ以外で音色が異なっている上、音の長さも少しずつ変えており凝った打ち込みになっている。全体的に締まっているのはオーケストラヒットが良いスパイスになっているからか。抑揚のついたボーカルとパッド音がグルーブ感の大きな波を作っている。
TMN「Rhythm Red Beat Black (Version2.0)」
小西麻衣子「Mr.Juggler」
小西麻衣子「Mr.Juggler」(1988年/Victor)
作詞:小西麻衣子、作曲:小西麻衣子、編曲:武部聡志
ここ1年ほど定価の10倍~20倍の値段で取引されているレコード。確かに今の時代に合ったブギー感で、若干ラテン調のリズムにビリビリしたシンセはまるでAngela BofillのCan't Slow Downのよう。スネアはスパッと切れ味がよいサウンドで、絶妙のタメ感。トラックは少な目で、それぞれの音がしっかりと主張しており大音量で映える一曲。