Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

相原勇「約束するよ」

相原勇「約束するよ」(1991年/Victor)

作詞:相原勇、作曲:Back Skippers、編曲:Back Skippers

 

NHKアニメ「おばけのホーリー」の主題歌。bpmは119ほどだがよく動くベースと乾いたスネアでグルーブ感は十分。特にスネアはタメのタイミングがボーカルとぴったり合っており心地よい。ハイハットは8ビートで、細かいリズムはコンガが担っているところが独特の雰囲気を作っている。

 

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Testpattern「Ryugu」

Testpattern「Ryugu」(1983年/Yen)

 

昨日に引き続きTestpatternの曲。私が知る限りでは「Yen Manifold Vol. 1」というコンピレーションアルバムに収録されている。

デトロイト・テクノのようなふわふわしたパッド音が特徴的で、グルーブ感は16分で鳴るシーケンス・フレーズとベース音の強弱によるところが大きい。キックはポコポコとした珍しいサウンドで、スネアは軽めだが特徴的で存在感のある音を選択している。基本的には同じような展開が続くのだが、最後まで聞けてしまうのはグルーブ感の心地よさにあるものと思われる。

 

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Testpattern「Beach Girl」

Testpattern「Beach Girl」(1982年/アルファ)

作詞:比留間雅夫、作曲:比留間雅夫、市村文夫

 

細野晴臣氏によるプロデュース。BPMは135ほどとかなり早いのだが、音作りが非常に優しいためまるでラウンジミュージックのようにゆったりと聴ける。キックとスネアは比較的ぴったりで鳴っており、ベロシティも一定である。グルーブ感を支えているのは独特の16ビートで鳴るシーケンスで、周囲の音に合わせて微妙に音色を変化させるなど細かい仕事が光る。

 

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佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」

佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」(1987年/アルファ)

作詞:シンディ山本、作曲:佐藤博、編曲:佐藤博

 

プロデュースとリミックスは角松敏生氏。元は1984年発売のアルバム「Sailing Blaster」に収録されていたが、数年後にリミックス版として発売。冒頭から凝りに凝った展開で一気に引き込まれる。1分付近で少しだけ鳴るサンプルはJohn Roccaか?

タメのある重めのスネアとその間を埋める動き回るウエットなベースでグルーブ感は十分。特にスネアは減衰していくタイミングとボーカルの歌がうまいこと合っており心地よい。コーダ部分の盛り上がりも最高で、ピークタイムにドヤ顔で使用したい一曲。

 

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MOONRIDERS「犬にインタビュー」

MOONRIDERS「犬にインタビュー」(1985年/ポニーキャニオン

作詞:サエキけんぞう白井良明、作曲:白井良明、編曲:白井良明

 

ムーンライダーズのアルバム「ANIMAL INDEX」より。比較的生音が中心だが、その中でも裏拍に入るビットを落としたクラップ調の音がグルーブ感に大きく作用している。キックとスネアはスネアで抜けが良く心地よい。無論カッティングギターのタイミングも抜群。

 

(この6分あたりから)

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NOKKO「7 Ways to Love」

NOKKO「7 Ways to Love」(1993年/Sony

作詞:Peter Wiggs/Bob Stanley/NOKKO(日本語詞)

作曲:Peter Wiggs/Bob Stanley

編曲:St Etienne

 

アルバム「THE BEST OF NOKKO」より。元ネタはCola Boy の「7 Ways To Love」で、1991年ころの作品。4つ打ちではあるのだが、デトロイト・テクノっぽい曲の雰囲気が好きでついミックスに混ぜ込んでしまうため紹介した。

この時代のテクノ系音楽にありがちなのだが、TR-808のキックをローをあまり調整せずに(?)そのまま使っているため、クラブで聴くと極端に低音が目立ってしまう。別の曲と重ねようものなら低音が暴れまわるため要注意。

 

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「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編)

「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編)

作詞:溝口俊哉、遠崎真一、作曲:佐藤竹善、編曲:佐藤竹善

 

前半はタイトなスネア、後半から徐々に重めの長いスネアが顔を出してくる。いずれにせよスネアがグルーブ感の中心。女性ボーカルは早逝したCandee(高尾のぞみ氏)で、ソウルフルに歌い上げる様子が素晴らしい。

なおこの曲、コカコーラのCMソング集(2種類出ているが「Super More」の方)に収録されているのだが、約1分半と非常に短いため、DJ用途として使用する場合には苦労する。頭の方は勢いでどうにかなるとしても、終わりの方は盛り上がりきった瞬間にフェードアウトが始まるため何らかの工夫が必要となる。DAWでつなぎやすいように伸ばしてしまうか、ディレイなどを駆使して誤魔化すか悩みどころである。

 

(紹介した曲は10:32あたりからだが、その他の曲・映像についても一見の価値有り)

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