Japanese Machine Funk

主に日本のエレクトロ・ファンク調の曲を紹介するブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

Testpattern「Ryugu」

Testpattern「Ryugu」(1983年/Yen) 昨日に引き続きTestpatternの曲。私が知る限りでは「Yen Manifold Vol. 1」というコンピレーションアルバムに収録されている。 デトロイト・テクノのようなふわふわしたパッド音が特徴的で、グルーブ感は16分で鳴るシー…

Testpattern「Beach Girl」

Testpattern「Beach Girl」(1982年/アルファ) 作詞:比留間雅夫、作曲:比留間雅夫、市村文夫 細野晴臣氏によるプロデュース。BPMは135ほどとかなり早いのだが、音作りが非常に優しいためまるでラウンジミュージックのようにゆったりと聴ける。キックとス…

佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」

佐藤博「SWEET INSPIRATION (EXTENDED POWER CLUB MIX)」(1987年/アルファ) 作詞:シンディ山本、作曲:佐藤博、編曲:佐藤博 プロデュースとリミックスは角松敏生氏。元は1984年発売のアルバム「Sailing Blaster」に収録されていたが、数年後にリミック…

MOONRIDERS「犬にインタビュー」

MOONRIDERS「犬にインタビュー」(1985年/ポニーキャニオン) 作詞:サエキけんぞう、白井良明、作曲:白井良明、編曲:白井良明 ムーンライダーズのアルバム「ANIMAL INDEX」より。比較的生音が中心だが、その中でも裏拍に入るビットを落としたクラップ調…

NOKKO「7 Ways to Love」

NOKKO「7 Ways to Love」(1993年/Sony) 作詞:Peter Wiggs/Bob Stanley/NOKKO(日本語詞) 作曲:Peter Wiggs/Bob Stanley 編曲:St Etienne アルバム「THE BEST OF NOKKO」より。元ネタはCola Boy の「7 Ways To Love」で、1991年ころの作品。4つ打ちで…

「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編)

「Candee, 佐藤竹善」I feel Coke 1989(ダンス編) 作詞:溝口俊哉、遠崎真一、作曲:佐藤竹善、編曲:佐藤竹善 前半はタイトなスネア、後半から徐々に重めの長いスネアが顔を出してくる。いずれにせよスネアがグルーブ感の中心。女性ボーカルは早逝したCan…

千葉繁「Dr.ベルのテーマ」

千葉繁「Dr.ベルのテーマ」(1984年/キャニオン・レコード) 作詞:森雪之丞、作曲:馬飼野康二、編曲:馬飼野康二 昨日はワッPズを紹介したので、本日は同じく千葉繁氏が歌っているこちらの曲を選んだ。 冒頭のアナログシンセのベース音にはキックを重ね…

ワッPズ「セント・ジュエルを探せ!」

ワッPズ「セント・ジュエルを探せ!」(1989年/日本コロムビア) 作詞:森由里子、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:山本健司 アニメ・新ビックリマンの主題歌。ビックリマンの主題歌としてすぐ思い浮かぶのはスーパーウォーズであるが、本ブログ的にはこの「…

Satellite Young「Modern Romance」

Satellite Young「Modern Romance」(2017年/Satellite Young) 作詞:草野絵美、作曲:草野絵美、ベルメゾン関根、森田悠介、編曲:ベルメゾン関根 Aメロから入るスネアは、タメがあり重く長い上に弾けるような音色で、80年代っぽさを出すのに成功している…

KEDGE「Chime」

KEDGE「Chime」(1988年/NECアベニュー) 詞:杉本直子、作曲:冨田恵一、編曲:冨田恵一 現在では「冨田ラボ」として有名な冨田恵一氏のデビュー作。不思議な曲で何故グルーブ感があるのかうまく説明できないのだが、おそらくスネアというよりは小気味よく…

NICEGUY人「Hanabi Electro」

NICEGUY人「Hanabi Electro」(2004年/ビクター) 作詞、作曲、編曲:NICEGUY人 アニメ版こち亀のエンディングテーマだった「Hai Irasshai」のグループと言えば記憶にある方もおられるだろう。この「Hai Irasshai」はシングル盤に「Miami Bass Mix」が収録…

伊東たけし「Famous」

伊東たけし「Famous」(1988年/Sony) 昨日に引き続き、伊東たけし氏のアルバム「T.K」から。このアルバムはどうやら本来のファン層であるフュージョン界隈ではそれほど評判が良くないようなのだが「非4つ打ちのエレクトロ・ミュージックファン」には聞き所…

伊東たけし「COWBELL」

伊東たけし「COWBELL」(1988年/Sony) 元来フュージョン分野の方であるため、展開に無理がなく打ち込みのグルーブ感も非常に自然。ドラムの音はアカイのリズムマシンと思われる。キックは置いてくるようなタイミングで、スネアは力を入れて打っている姿が…

和田加奈子「PARTY TOWN~WHAT CAN I DO FOR YOU~」

和田加奈子「PARTY TOWN~WHAT CAN I DO FOR YOU~」(1987年/東芝EMI) 作詞:和田加奈子、作曲: Scott Cutler, Jeff Hull, Bunny Hull、編曲:鳥山雄司 イントロのスネアのタメでぐっと引き込まれ、エンソニック系のリフが入った瞬間に名曲オーラをぐっ…

斉藤由貴「In my house」

斉藤由貴「In my house」(1989年/ポニーキャニオン) 作詞:谷山浩子、作曲:崎谷健次郎、編曲:崎谷健次郎 ハウスに傾倒していた時期の崎谷健次郎氏の作品で、味のある和製アシッドハウスである。というわけでキックは4つ打ちでエレクトロ・ビートではな…

郷ひろみ「cool」

郷ひろみ「cool」(1985年/Sony) 作詞:大江千里、作曲:大江千里、編曲:大村雅朗 打ち込みのタイミングは比較的抑えめ。というよりオケパートが全般的に地味で、要するに歌を引き立てる仕上がりとなっている。例えば、同じような和音の「Brenda Brayton -…

山本リンダ「狙いうち」

山本リンダ「狙いうち」(1991年/Sony) 作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一、編曲:小田裕一郎 元は1973年リリースの曲だが、1991年発売のリミックス版が抜群の仕上がりとなっている。なお、この曲が収録されているのは「LINDA」というミニアルバムで、同年に発…

荻野目洋子「Postcard from paris」

荻野目洋子「Postcard from paris」(1989年/Victor) (作詞:Preston Glass※、作曲:Preston Glass) ※ 日本語の歌詞部分については追記予定 冒頭の浮遊感あふれるサウンドが抜群の分離感。ビートは40秒あたりから入るが、ウェットなベースと適度に引き締…

吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ(ほ~ら言わんこっちゃねぇREMIX)」

吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ(ほ~ら言わんこっちゃねぇREMIX)」(1985年) Remix : THE HARDCORE BOYS 原曲は2拍目、4拍目が大きく遅れている。「よっこいしょ」と言わんばかりのタイミングである。無論これがグルーブ感の根幹を成す。必然的に発声のタイミ…

少女隊「FOREVER (Disco Version)」

少女隊「FOREVER (Disco Version)」(1984年/日本フォノグラム) 作詞:亜伊林、作曲:都倉俊一、編曲:西村昌敏 一応アイドルの括りに入れたものの、本格的なエレクトロ・ビートである。キックはかなりの頻度で打っているが、音色が控え目のため邪魔になら…

TPO「HOSHIMARU音頭」

TPO「HOSHIMARU音頭」(1984年/CBSソニー) 作詞:阿久悠、作曲:安西史孝、編曲:TPO 切れのあるスネア、タイトなビート、それに流れるようなメロディがとにかく気持ちいい。オープニング・間奏とBメロに入っている電子ドラムも特徴的。グルーブ感はスネア…

FLEX「GINA GINA」

FLEX「GINA GINA」(1990年/ユニバーサルミュージック) 作詞:長原裕三 作曲:CHOKKAKU 編:FLEX 打ち込みではなく生っぽいサウンド。ニュージャック寄りのハネたファンクだが、決して尖ってはおらず、うまいことポップスとして仕上がっている。スネアは比…

ダウンタウン「Friends」

ダウンタウン「Friends」(1988年/CBS・ソニー) 作詞:島武実、作曲:井上ヨシマサ、編曲:小野沢篤 ジャンル分けに困ったが、爽やかで明るいシンセの音が特徴的なことからひとまずニューウェーブ系とした。ビートは入っているものの比較的弱め。スネアは…

黒木香「時からの誕生」

黒木香「時からの誕生」(1987年/テイチク) 作詞:荒木とよひさ、作曲・編曲:江夏健二 トラックは極めてシンプル。特にベースは2パターンほど。とはいえボーカル(というか声)がひたすら展開するため飽きることはない。スネアはサスティン部分が独特でう…

恋せよおとめ「Susan」

恋せよおとめ「Susan」(1980年/エピック・ソニー) 作詞:細野晴臣、作曲:細野晴臣、編曲:高橋幸宏 キックはプレーンな音色。だがこういう音を出そうと思うと意外と難しい。スネアは若干エレクトロニックな音色で、リリース部分に微妙なコーラス(フラン…

Takumi「Myron」

Takumi「Myron」(1983年/ポリドール) 作詞、作曲、編曲:Takumi メロディ、サウンド、リズムの全てが20年ほど未来をいっている。2000年ころならエレクトロクラッシュの流れで評価する余地があるし、近年のEDMのような音色を使用している部分があることに…

C-C-B「ないものねだりのi want you(ゼイ肉Mix)」

C-C-B「ないものねだりのi want you(ゼイ肉Mix)」(1986年) 作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:大谷和夫、C-C-B 正確なキックにタメのあるスネア。それぞれの泊の頭に入るリムショットが特徴的。音の数が少ないためDJ用途でロングミックスする際にはか…

中山美穂「人魚姫」

中山美穂「人魚姫」(1988年/キングレコード) 作詞: 康珍化、作曲: CINDY、編曲: ROD ANTOON 1音1音表情を変えるスネアに引き込まれる。拍数を16で数えるならば、曲の始まりから2拍目、6泊目、12拍目、14拍目については高らかに鳴るスネア、4拍目、8拍目、…

鮎川麻弥「SMILE」

鮎川麻弥「SMILE」(1988年/キングレコード) 作詞:鮎川麻弥、作曲:杉山卓夫、編曲:杉山卓夫 淡々としたスネア+ベースとシンセが同時に鳴る部分の組み合わせがグルーブ感の肝となっている。ポイントで入るエンソニック系のブラスの使い方も上手い。前向…

ZOO「Native」

ZOO「Native」(1991年/FORLIFE) 作詞:中西圭三、作曲:中西圭三、編曲:岩崎文紀 比較的遅めのBPMであるにも関わらず、スネアのタメにボリュームの上下+タイトなベースに加え、ポイント毎にはいる16分音符でグルーブ感は十分(なお、以下のリンク版はエ…